生きる花を作品にするということは、言い換えれば、その花の命を絶つということ。だからこそその花に敬意を払い、花の命を最大限に美しく表現することが、フローリストとしての使命なのだと思います。こんなにも美しく咲く生き物を、もっと神秘的な形で花たちが喜ぶ作品を描きたい。ただ家に飾るだけでは、伝えたいことが、残したい想いが伝えきれない、そう思った時に『Hananingen』は自分の想いを込めることができるかもしれないと思いました。人を愛するとその人を大切にしようと思う。自然を愛すれば、自ずと自然を大切にしようと思う気持ちも湧くはずです。花を通してそんな想いを届けることができれば幸いです。